マルティン・ハイデガー

読書メモ:木田元「哲学と反哲学」(1985年)①

太平洋戦争で日本の敗色が濃厚になってきた頃、田辺元は現実に対する自らの哲学の行き詰まりを痛感し、最終的には懺悔道という独自の哲学を構築するに至った。懺悔道は従来の西洋哲学同様、絶対知への到達を永遠の目標としつつも、従来の哲学とは質を異にし…

読書メモ:辻村公一「有の問と絶対無」(1966年)序言

辻村公一の博士論文『ハイデッガー論攷』(1970年)は4つの本論と3つの付論によって構成されているが、7つの論稿の内的連関を明示するための論文がついに書かれなかったこともあり、それぞれがどう繋がっているのかを推測するのは容易ではない。そこで、今回…

読書メモ:田辺元「人間学の立場」(1931年)①第1節~第3節

→次の記事 「京都学派の哲学と人間学」というテーマを考える際に必読の論文であり、「種の論理」以前・以後の思索の変化を追う上でも重要な論文であるため、メモを取りながら読むことにした。今回参照したバージョンは『田邊元全集』の第4巻に収録されている…

田辺元によるハイデガーの技術論批判

一昨年、とある授業でハイデガーの講演「技術への問い」を読み、それに関するレポートの提出を求められた。その際、田辺元の「死の哲学」の立場からハイデガーの技術論を批判しようと思い付き、この抜き書きを作成した。 抜き書きを作成した段階では気が付か…

ハイデガーは田辺元の批判に応答しなかったのか?(メモ)

一昨年、ハイデガーに関する講義を聴講した際、最終レポート作成のために書いたメモを公開することにした(仮説を立てたまでは良かったが、論証で挫折してしまったため、結局、別のテーマでレポートを書くことになった。)なお、注記は新しく書き足したもの…