世界哲学史

読書メモ:野田又夫「哲学の三つの伝統」(1969年)

昨年、ちくま新書から『世界哲学史』(全8巻+別巻)が刊行され、読書人の関心を引き付けることになった。同書は哲学を古代ギリシアに端を発する知の営みとみなす従来の考えを相対化し、より普遍的・多元的な「世界哲学」という見方を提示した。ところで、こ…

読書メモ:納富信留ら編『世界哲学史1―古代1 知恵から愛知へ』(2020年)第2章から最後まで

←前回の記事 次回の記事→ 第2章以降にも「世界哲学史」の総論を理解する上で重要な箇所がいくつかあったので、そこを抜粋しておく。 第3章:旧約聖書とユダヤ教における世界と魂(髙井啓介) 「旧約聖書に描かれる「世界」(「天と地」)はヘレニズム的なコ…

読書メモ:納富信留ら編『世界哲学史1―古代1 知恵から愛知へ』序章+第1章

→次の記事 下村寅太郎はしばしば世界哲学の可能性に言及し、学習院大学在職中に講じていた「世界史の哲学」はその下村なりの展開だった可能性があるが、それがどのようなものであったかを知る術は現時点では乏しい*1。このような状況の中、別の方向から世界…