唯物論

読書メモ:柳田謙十郎「西田哲学の超克 ―わが思想は哲学の根柢を求めて遍歴する―」(1950年)

戦前、柳田謙十郎は「著者はその生命のつづく限り(西田の著作を)更に深く読み直し考え直すことによって一年一年とその理解を深めてゆくことを以て自己の生涯の課題として行き度い」とまで述べていたが*1、いつの頃からか西田哲学に飽き足らぬ物を感じるよ…

読書メモ:中村雄二郎「ナカエニスムと西田幾多郎」(1983年)

中村雄二郎は『西田幾多郎』(1983年)の第1章で中江兆民の「我日本古より今に至る迄哲学無し」という言葉を持ち出した。明治以前に日本哲学があったのかという問い自体はありふれているため、中村がその文脈で中江に言及したことには特に違和感を覚えない。…