野田又夫
昨年、ちくま新書から『世界哲学史』(全8巻+別巻)が刊行され、読書人の関心を引き付けることになった。同書は哲学を古代ギリシアに端を発する知の営みとみなす従来の考えを相対化し、より普遍的・多元的な「世界哲学」という見方を提示した。ところで、こ…
昨年、ちくま新書から『世界哲学史』(全8巻+別巻)が刊行され、読書人の関心を引き付けることになった。同書は哲学を古代ギリシアに端を発する知の営みとみなす従来の考えを相対化し、より普遍的・多元的な「世界哲学」という見方を提示した。ところで、こ…