覚書「田辺元と南原繁」 文献一覧

 本来、出典を示す際には(著者の名字(参照したテクストの出版年:頁数))とすべきだが、この覚書では、田辺と南原のテクストを多数参照するため、それをやると(田辺(1964q:○○))などという表記になってしまい、どの文献を参照しているのか一目で分からなくなってしまう。それ故、この覚書では、田辺と南原のテクストに限り、(田辺/南原(原著・原論文出版年:頁数))という形で出典を明記することにした。

田辺元の著作

『田邊元全集』(全15巻)は1963年から1964年にかけて筑摩書房から刊行された。
田辺元(1934)「社会存在の論理 ―哲学的社会学試論―」,『田邊元全集』第6巻,53-167頁
田辺元(1935a)「種の論理と世界図式 ―絶対媒介の哲学への道―」,『田邊元全集』第6巻,171-264頁
田辺元(1935b)「存在論の第三段階」,『田邊元全集』第6巻,267-298頁,
田辺元(1936)「論理の社会存在論的構造」,『田邊元全集』第6巻,301-396頁
田辺元(1937a)「種の論理に対する批評に答ふ」,『田邊元全集』第6巻,399-445頁
田辺元(1937b)「種の論理の意味を明にす」,『田邊元全集』第6巻,449-521頁
田辺元(1938)「カントからヘーゲルへの論理」,『田邊元全集』第5巻,387-404頁
田辺元(1939a)「国家的存在の論理」,『田邊元全集』第7巻,25-99頁
田辺元(1939b)『正法眼蔵の哲学私観』,『田邊元全集』第5巻,445-494頁
田辺元(1940)『歴史的現実』,『田邊元全集』第8巻,119-169頁
田辺元(1941)「国家の道義性」,『田邊元全集』第8巻,203-219頁
田辺元(1946)『懺悔道としての哲学』第9巻,1-269頁
田辺元(1947a)『種の論理の弁証法』,『田邊元全集』第7巻,253-372頁田辺元(1947b)『政治哲学の急務』,『田邊元全集』第9巻,325-376頁
田辺元(1949)『哲学入門 補説第一 歴史哲学政治哲学』,『田邊元全集』第11巻,135-282頁
田辺元(1952)『哲学入門 補説第三 宗教哲学倫理学』,『田邊元全集』第11巻,429-632頁

南原繁の著作

南原繁著作集』全10巻は1973年に岩波書店より刊行されている。なお、『国家と宗教』に関しては付せられた解説にも言及する必要があったので、著作集版ではなく岩波文庫版を参照した。
南原繁(1928)「自由主義の批判的考察」,『南原繁著作集』第3巻,14-47頁
南原繁(1929)「新ヘーゲル主義の社会哲学」,『南原繁著作集』第3巻,162-176頁
南原繁(1938)「現代の政治理想と日本精神」,『南原繁著作集』第3巻,82-122頁
南原繁(2014(1942))『国家と宗教 ヨーロッパ精神史の研究』,岩波書店
南原繁(1962)『政治理論史』,『南原繁著作集』第4巻,1-575頁,岩波書店
南原繁(1973)『政治哲学序説』,『南原繁著作集』第5巻,1-439頁
南原繁(1989)『聞き書 南原繁回顧録』,福田歓一丸山真男編,東京大学出版会

研究文献

芦名定道(2016)「南原繁の政治哲学とその射程」,『日本哲学史研究』第13号,33-58頁
家永三郎(1998(1974))『田辺元の思想史的研究 戦争と哲学者』,『家永三郎集』第7巻,岩波書店
今井弘道(2004)『丸山真男研究序説 「弁証法全体主義」から「八・一五革命説」へ』,風行社
上田閑照(2007(1991))「「死の哲学」へ」,『哲学コレクションⅠ 宗教』,207-260頁,岩波書店
大島康正(1991(1951))「絶対媒介の弁証法と種の論理」,『田辺哲学とは』, 128-160頁,燈影舎
岡田裕之(2009)『日本戦没学生の思想―“わだつみのこえ”を聴く』,法政大学出版局
加藤節(2014)「解説2」,南原繁『国家と宗教 ヨーロッパ精神史の研究』,451-462頁,岩波書店
加藤節(2016)『南原繁の思想世界 原理・時代・遺産』,岩波書店
川口雄一(2015)「南原繁の「世界秩序」構想 ―戦前・戦中・戦後―」,南原繁研究会編『南原繁と平和 ―平和へのメッセージ―』,49-68頁,EDITEX
合田正人(2018)「「種の論理」論争をめぐって ―高橋里美、務台理作再考―」,『日本哲学史研究』第14号,25-44頁
合田正人,杉村靖彦(2012)「<対談> 田辺元の思想」『思想』,7-35頁,岩波書店
小泉義之(2012)「田辺元コミュニズム」,『思想』第1053号,184-196頁,岩波書店
高山岩男(1991(1951))「田辺哲学の史的意義と特色」,『田辺哲学とは』,74-94頁, 燈影舎
下村寅太郎(1991(1951))「田辺哲学の発展とその性格」,『田辺哲学とは』,95-127頁, 燈影舎
菅原潤(2018)『京都学派』,講談社
高橋里美(1973(1936))「種の論理について」,『高橋里美全集』第4巻,221-267頁、福村出版
高橋裕(1990)「田辺元の「種の論理」と超越 ―「懺悔道」への転換が指し示すもの―」,『鹿児島女子大学研究紀要』,195-207頁
田口茂(2014)「田辺元―媒介の哲学 ―第二章 国家論の射程と「種の論理」の展開」,『思想』第1089号,103-124頁,岩波書店
田口茂(2016)「田辺元―媒介の哲学 ―第三章 国家論の挫折と理性の運命―」, 『思想』第1102号,80-103頁, 岩波書店
田口茂(2017)「田辺元―媒介の哲学 ―第四章 懺悔道と悪の弁証法―」, 『思想』第1113号,80-102頁, 岩波書店
武内義範(1964)「解説」,『田邊元全集』第9巻,493-508頁
竹花洋佑(2006)「田辺哲学における絶対無の問題と「懺悔道」の立場」,『日本の哲学』第7号,96-116頁,昭和堂
田中久文(2018)『象徴天皇を哲学する』,青土社
田辺元野上弥生子(2012(2002))『田辺元野上弥生子往復書簡』,竹田篤司・宇田健編,岩波書店
橋爪孝夫(2010)「田辺元 ―種の論理―」,南原繁研究会編『南原繁 ナショナリズムとデモクラシー』,71-90頁,EDITEX
長谷正當(2011)「田辺哲学と親鸞の思想 「種の論理」の挫折とそれの新しい立場からの展開」,『日本の哲学』第12号,70-89頁
林晋(2012)「澤口昭聿・中沢新一多様体哲学について 田辺哲学テキスト生成研究の試み(二)」,『日本哲学史研究』第九号,23-74頁
氷見潔(1990)『田辺哲学研究 宗教哲学の観点から』,北樹出版
氷見潔(2004)「応現存在と方便存在 ―田辺哲学の国家観が示唆するもの―」,『人間存在論』第9号,171-183頁
福田歓一(2014(1972))「解説1」,南原繁『国家と宗教』,423-450頁,岩波書店
藤田正勝(2012)「田辺元の思索 ―「絶対無」の概念を中心に―」,『思想』第1053号,165-183頁,岩波書店
古田光(2002)「解説」,『務台理作著作集』第4巻,349-363頁,こぶし書房
細谷昌志(2008)『田辺哲学と京都学派 ―認識と生―』,昭和堂
武藤一雄(1991(1951))「田辺博士の社会民主主義の哲学」,『田辺哲学とは』,220-237頁, 燈影舎
武藤一雄(1975)「南原先生との出会い」,丸山真男,福田歓一編『回想の南原繁』,301-306頁
三谷太一郎(2014)「南原繁と国際政治 ―学問的立場と現実的立場―」,南原繁研究会編『南原繁と国際政治 ―永久平和を求めて―』,3-22頁,EDITEX
嶺秀樹(2002)『ハイデッガーと日本の哲学』,ミネルヴァ書房
嶺秀樹(2012)『西田哲学と田辺哲学の対決 場所の論理と弁証法』,ミネルヴァ書房
務台理作(2002(1937))「社会存在論に於ける世界構造の問題」,『務台理作著作集』第4巻,113-172頁,こぶし書房
湯浅泰雄(1970)『近代日本の哲学と実存思想』,創文社